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メリークリスマス

クリスマス前の4週間をアドベント(待節祭)といい
毎週日曜日にアドベント・クランツと呼ばれるローソクを1本ずつ灯していきます。
アドベント・クランツの「クランツ」とは枝のことで
フラワーアレンジメントされたローソクです。


アドベントクランツの4本のろうそく
 4本のろうそくがアドベントクランツの上にともされています。静かです。

本当に静かでしたので、ろうそくの話し声が聞こえました。


 1本目のろうそくがため息をついて言いました。
「私の名は平和。私の火はともされているが、

人は平和を保ってはいないし、私を望んでもいない」
この火はだんだん小さくなり、最後に消えてしまいました。


 2本目のろうそくがゆらゆらと燃えて言いました。
「私の名は信仰。だが私は必要ないようだ。

人は神について何も知ろうとしない。私が燃えることに、もはや何の意味もない」
部屋に風が吹き、このろうそくは消えてしまいました。


 小さな声でとてもかなしそうに3本目のろうそくが言いました。
「私の名は愛。私はもはや燃える力がない。

人は己自身しか見ず、愛すべき他人を見ていない」
そして最後にゆれて、このろうそくは消えてしまいました。

そこへ子どもが一人部屋に入ってきました。ろうそくを見ると言いました。
「だけど、君たちは燃えていなくっちゃ。消えちゃだめだよ」
 そして泣き出しました。すると4本目のろうそくが言いました。
「心配しないで。私が燃えている限り、
他のろうそくもまたともせるから。私の名は希望」

  子どもは、このろうそくからマッチに火をとり、

他のろうそくを再びともしました。


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