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小さな店

師匠・田上氏のブログより無断転載

 かつて、「小さい店は大型店で全滅する」、と言っていました。
いまでも言っている人がいます。人は、皆自分を被害者におきたいし、経営コンサルタントは、危機感を前提にものをいいたがります。

だから、
「大型店の、あの値段ではお客を取られるのは当然だ」
と、商店主の多くはため息をつきました。
「小さな店ではね」
と、身の小ささを不振の理由に挙げました。
 
 しかし、コンビニが各地に出店し始めた頃から、そんなことは表向き言うひとが少なくなりました。
 
 大型店が、次々倒産し出すと、
「あんな大きな店もつぶれる。ましてや吹けば飛ぶよな私の店は」、
と言う人もいました。でも中には、「おできも店も大きいほど、潰れるのが早い」、という人も出てきました。

 そのころからです。国や経営コンサルタントは、「郊外店舗時代、中心商店街は閑古鳥」と言い始めました。その流れが、今も続いています。

 それで街作り三法を変えることになりました。
15日間連敗した小柄な力士が増えた。それで体重制にしようと柔道みたいにルールを変える。
力士自体ではなく制度やルールを変える。こうしたことの是非を問うているのではなく何か違う。
対応というのは、自らを変化にあわせることが主流。低い身長に合わせて、メートルの単位を小さくしても、身長は変わらない。

         小さい店でも繁盛している
         安売りでなくても、売れている
 
 こうした事実から、私たちは無視してきました。小さい例外は大勢に影響がない。マクロは小さなミクロの異分子を消してしまいます。無視しました。そうしなければ、論理が通らないからです。

 でも、それは、

         小さい店でも繁盛している
         安売りでなくても、売れている

 その事実が存在していない、ことの証には絶対にならない。
 「それはなんでだろう」、という小さな事実の中に、大きな本質を掴むことを怠ってはけしてならないことだったのです。

 否、とてつもなく重要な事実を、私たちは確認しておくべきでした。

 それは、

 これだけ多くのお店があって、しかもあなたの店よりはるかに立派な、大きく、値段も安い、さまざまな店があるなかで、こんなちっぽけな店に、わずかばかりかも知れませんが、お客様がきてくださる、という事実。
 
 「田で食う虫も好き好きよ」
 と、自嘲しないでください。

 自嘲はいけませんが、実は、その通りだと私は思うのです。人がそれぞれ、田で食う虫も好き好きでなかったら、次のことが説明つかなくなるからです。

          わざわざ、お金もっていらしてくださる。
          他に、お店がいっぱいあるのに
          どこで買い物してもかまわないのに

          この事実を、見逃していませんか。
          このすごいことに感動していますか

 ここのところを考え得る方へ、私たち自身の考えを変えていく。この今から、私たち商人がなにを考え、なにをすれば小さくても胸を張って堂々生きていけるか、まずここからだ、と私は思うのです。

 注)この原稿は、思うことあって、私のブログのいくつかに重複してUPすることをお許しください。

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